にっぱら    しょうにゅうどう     

日原鍾乳洞入口

日原鍾乳洞

東京の自然のオアシス「奥多摩」にある日原鍾乳洞は、「日本7大鍾乳洞」の一つで、都の天然記念物にも指定されています。 自然造り出す神秘の不思議に浸りながら、ひと時の冒険ロマンを堪能できる日本でも有数のスケールの鍾乳洞です。
JR奥多摩駅付近からクルマで自然の中をさらに20分あまり。奥多摩へのドライブの目的地としても最適の場所です!

 日原街道


昔から気になっていたけど、なかなか行けずにいた日原鍾乳洞にやっと行くことができました。

奥多摩までは、家(東村山市)から青梅街道を西にまっすぐ走り、青梅のあたりから山の方に入っていきます。JR奥多摩駅あたりまでは家から約1時間半、そこまでは山道もそんなに急ではなくて、心地よいドライブというかんじです。
そこから、日原鍾乳洞を目指して日原街道へと入っていったのですが、道がどんどん細くなって、所々一車線のところもあります。 (①・②)
山沿いの細い道が続き、なかなか到着しなくてちょっとヒヤヒヤしましたが、道の反対側は渓谷で、秘境というかんじの絶景!深い緑に囲まれ、東京都とは思えない素晴らしい景観です。 約20分の山道ドライブでした。

やっとこさで目的地に到着したのは、16:20頃。鍾乳洞の入場は16:30までなのでギリギリでした。平日で時間が遅いせいもありますが、人がほとんどいなくて、本当に今日はやっているのかちょっと心配になるぐらいの静けさでした。

駐車場にクルマを停めて周囲を見上げると、険しい雰囲気が出ています。(③) そして、鍾乳洞の入口は歩いてすぐ近く。入口の前には川が流れ、橋がかかっていて、とても雰囲気の良いところです。このあたりでも写真をパチパチ撮りました。(④・⑤・⑥)

周辺の自然を満喫したら、いよいよ鍾乳洞へ。

日原への道↑①←②
実はこれは帰りの写真ですが、日原街道の雰囲気を味わってください。

鍾乳洞付近の岩山 ←③










↓④⑤⑥

日原鍾乳洞 チケット売場

入口付近の小橋

日原川

入口付近

鍾乳洞入口

 
日原鍾乳洞は日本7大鍾乳洞の一つに数えられているそうで、全長は800mもあるそうです。
 入り口は小さいですが、中に入るとなかなかのスケール。なかでも印象的だったのは、狭いところから、いきなり広い空間がひらけた「さいの河原」。まるでインディー・ジョーンスの冒険のような気分に浸れました。ここには「縁結び観音」もあり、ゾクゾクする雰囲気、、! (残念ながら、コンパクトデジカメなので暗くて写真にはうまく写りませんでした、、、)
 そして、新しく発見されたという「新洞」は、階段で何階分もあるような立体的な造りで、ハシゴがかかっており、まるで工事現場のようでした。ちょっと迫力ありすぎてコワイくらいですが、 自然が生み出したテーマパークといった趣でした。

  ということで、私はゆっくり40分ほどじっくり探索しました。なかなか写真では実際の迫力や立体感が伝わりませんが、内部の様子は写真で味わってください!
 

左写真の中央に小さく見えてい
るのが鍾乳洞の入口(写真上)

日原鍾乳洞 案内図

入口付近

鳩胸

A:入口付近
外は少し暑かったのに、鍾乳洞の中に入るとヒンヤリします。気温は常に約11℃で、夏は涼しくて、冬は比較的暖かいとか。

 B:鳩胸
入口から少し奥に入ったところには、「蓮華岩」「格天井」などの奇岩がある。

C:弘法大師の学問所
弘法大師が修行に使ったと言われる空洞です。すぐ近くに、水を張った瓶に水が滴り落ちて音を奏でる「水琴窟」と呼ばれる場所があります。

三途の河

新洞への入口

 旧洞 ⑦~⑪

昔からあった鍾乳洞で、比較的高低差はなく、奥へ奥へと続いています。日原鍾乳洞で最も広い「さいの河原」(X)が奥の方にあり、その脇にある「十二薬師」(Y)までが通常の見学コースですが、その奥にはまだ洞窟が続いています。覗いただけで少し背筋のぞくっとする暗闇の奥は、特別に申し込めばヘルメットとヘッドライトをつけて本格的な探検が体験ができるとか!

D:三途の河
旧洞を奥まで進み「地獄谷」と呼ばれる所を降りていった場所にあります。恐る恐る進むと、実際に水も流れています。ここを抜けると「さいの河原」というとても広い空間に出てビックリ。

E:新洞への入口
旧洞の見学が終わったら、帰りは新洞へと向かい、ぐるりと一周してから出口へと向かいます。

新洞 獅子王の間

 新洞 F~J
鍾乳洞の中ほどに出入口のある新洞は、昭和37年に奇跡的に手つかずまま発見されました。石筍や石柱の発達が著しく、何万年もかけて自然の生み出したダイナミックな造形を堪能することができます。「白衣観音」(Z)「金剛杖」など名前のついた大きな石筍などの見所があります。

 F:旧洞とは全く違う新洞の雰囲気

 G:獅子王の間

鍾乳石と石筍 新洞の階段と洞窟トンネル 出口方面へ
 H: 発達した鍾乳石や石筍

   I・J階段を昇り降りしてトンネルのような道を通ります。怖いぐらい神秘的!

      ★ 日原鍾乳洞 ミニ・ノート ★

鍾乳洞は、地下を流れる水が石灰岩の浸食を繰り返すことで発達したものです。鍾乳洞の中にはたくさんの鍾乳石や石筍見られますが、これらは膨大な年月をかけてできあがったものです。1cm伸びるのにかかる期間は、天井から伸びた「鍾乳石」で約70年、床に積もり固まった「石筍」は約130年もかかるとか。

 また、「弘法大師学問所」などがあることからもわかるように、鎌倉時代から修験道の聖地となり、江戸時代からは山岳信仰の対象とされるなど、日原鍾乳洞は自然崇拝の信仰を集める大切な場所でした。今も宗教的な名前のついた鍾乳石が多いのは、鍾乳洞の洞穴そのものを堂宇とし、鍾乳石や石筍を諸仏に見立てて信仰の対象とした名残です。

 


私たちは平日に行くことができたのですが、そんなに人がいなくて鍾乳洞をはじめ、奥多摩をのんびり堪能することができました。あの鍾乳洞への細い道「日原街道」は、週末は車のすれ違いが大変そう。 なるべく平日に行くことをおすすめします。

 前回、奥多摩に来た際に、奥多摩温泉「もえぎの湯」に入ろうと行ってみたのですが、なんと30分~40分待ちで諦めました きっと粘って入ったとしても、お風呂は人だらけでのんびりできなかったと思います。今回は平日だったので、ゆっくり緑の中の露天を楽しむことができました。今度はぜひ紅葉の季節にも、ここのお風呂に入ってみたいです。
(2007/6)



アクセス 

    

クルマ/青梅街道(国道411号線)の日原街道入口交差点を右折。