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白川郷 | |
「合掌造り生活資料館」は、白川郷の萩町集落を少し南に外れた場所に位置しています。隣接する合掌造りの食事処「忠兵衛」でお昼を食べた後、趣ある合掌造りに引き寄せられるように、この施設を見学しました。 外見だけでなく内部の展示が充実していて、実際に昔から生活で使われていた道具や家に昔から伝わる飾り物や陶器などがたくさん飾られていました。展示品を集めてきて陳列しているのではなく、この家に昔から伝わっていた生活の道具やお宝がそのまま置かれたような素朴感にあふれた展示に好感を持てました。また、「ないじん」と呼ばれる仏間の立派な仏壇や展示物からはこの家の深い信仰心が伝わってきました。 また、この地方の法要の風習や村の昔の家族構成の一覧などが手書きで書かれたものなどが壁に貼られてあったり、じっくり見れば見るほどいろいろ興味深い情報がたくさんつまっています。 例えば、この周辺は大家族が多かったそうで、なかには一軒に30〜40人も住んでいた家もあったとか、貧しくて長男以外は結婚できなかったことなど。1年の多くが雪に覆われ、作物を育てるのも大変なこの土地の風土がよく伝わってくるエピソードがいっぱいでした。 帰り際に、受付をしているこの家のおばあさんに白川郷の昔や今の話を聞きました。 世界遺産になる前は人里離れて不便で、冬は豪雪のため、かなり過疎化が進んでいたのだそうです。それが、突然「世界遺産」となって注目を浴びて、都会に出ていた若い人たちも戻ってきて活気が出て、生活そのものが様変わりしたとか。 この方は生まれてから遠くへ行ったことがないそうですが、「自分たちの村にたくさんの人たちが来てくれるようになって、とてもうれしい」とニコニコとおしゃっていたのが印象的でした。そのとても優しい表情にほのぼのとして、心地良いノスタルジーを感じました。 (2008/5/2) |
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合掌造りの家々では、1日中、囲炉裏で火をたいて暮らしました。煙とともに舞い上がるススが屋根裏のわら縄や茅について防虫と建物の強化の役割を果たしていた。まさに、家の中心がこの囲炉裏だったのです。 | |||
手前:「うすなわ」・・・ 作業所 奥:「みんじゃ」(水屋)・・・勝手場 |
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所狭しと並ぶ作業道具 |
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2階・3階は養蚕の作業場や倉庫に使用されていたスペース。筒抜けの広い空間には様々な道具が置かれています。 | |||
▲左上写真の資料館の2階の窓から見た景色が右上写真です。食事処「忠兵衛」とみやげ処「木古里」が見えます。 |
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料金:大人300円、小人150円 ※冬季休業 |
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