梅
JR日向和田駅

天沢院・天満公園

青梅市梅の公園(40分)

きもの博物館
(30分)

梅花園・鎌倉の梅
中道公園

即清寺

吉川英治記念館
(30分)

JR二俣尾駅

《約4時間半》
よしの ばいごう
吉野梅郷


「吉野梅郷」とは、JR青梅線日向和田駅から二俣尾駅までの多摩川南側、東西4kmの地域で、梅郷のシンボル「青梅市梅の公園」のほかにも小さな公園や個人の梅園などが点在していて、この一帯だけで2万本の梅が植えられている梅の里です
 梅の開花する2月下旬から3月下旬、「青梅きもの博物館」「吉川英治記念館」などの観光スポットをめぐりながら、半日かけてのんびり散策をするのがおすすめです。

天満公園より「梅の公園」


 JR青梅線で青梅駅から2駅の日向和田駅で下車。梅の見頃なので多くの人がこの駅で一緒に降りましたが、思ったより小さな駅―。
 駅舎を出て、ちょっと離れて駅舎を振り返ってみると、その小さな小さな佇まいに新鮮な感動を覚えます。

日向和田駅
日向和田駅


●日向和田駅〜「梅の公園」の見どころ
 地図で行く方向を確認し、人の波についてちょっと歩くと、目の前に「神代橋」。橋の上から眺める多摩川の流れはなかなか迫力があります。神代橋を渡ってしばらく歩くと、道の左側に老舗和菓子屋の「紅梅苑」が見えてきて、お土産を買う人でにぎわっています。梅の型をした「紅梅饅頭」が人気だとか。
 この周辺にはすでに梅の木がチラホラ植えられており、すでに梅の里の雰囲気を醸し出しているのですが、「紅梅苑」の軒先の梅がとてもきれいに咲いていたので、デジカメで写真をパチリ。

 

 さらに進んで、吉野街道を渡り、ちょっと細い道を歩いていくと、地元の名産を販売する「観光物産展」の露店に人が群がっていて、なかなかの賑わい。
 続いて、右側に「天沢院」という寺の入口があり、階段を登っていくと、「梅の公園」がきれいに見渡せます。さらに、ほんの数分で裏山へ登れる道があり、ここからは吉野の梅郷の全体をきれいに見下ろすことができるので、時間が許せばぜひ登ってみたいところです。

 続いてて、「梅の公園」の前にある「天満公園」へ行ってみます。ここも梅の花が見事に咲いていて、少し上に登ってみると、「梅の公園」の山全体がとてもきれいに見えます。「天神亭」という食事処もあるので、ここで一休みするのもお勧めです。


●青梅市梅の公園
 「青梅市梅の公園」は、昭和47年に青梅市によって整備された自然公園で、山の斜面に120品種、1500本の梅が植えられています。現在では「吉野梅郷」のシンボルとなり、吉野梅郷を訪れた人は必ず立ち寄る観光の中心スポットになっています。

梅の公園MAP
※地図をクリックすると、梅の公園オフィシャルサイトのMAPへリンクします。

 梅の見頃は3月上旬〜中旬で、今日3月15日はいい具合に見頃でした。日当たりの良い東口付近は2月下旬から3月の初めが見頃だそうで、すでに終わりに近いとのことです。
 ということで、正面入口付近から公園の中央部分をぐるりと歩き、それから日本庭園を見学するなど、公園散策を約30分ほど楽しみました。今日は天気がイマイチで、ちょっと曇っていたので、写真の映りはイマイチだったのがちょっと残念でした。(デジカメが古いので、非力というのもありますが、、)


●青梅きもの博物館
 200年前の土蔵に増築をした木造構えの民家の風情の残る建物で、「梅の公園」すぐ近くにあり、普段は金〜日曜の週3日の開館ですが、梅の見頃の3月だけは無休で開館しているそうです。時代衣装や宮廷衣装をメインに展示したアットホームな雰囲気で、無料で館内の展示のガイドをしてもらえます。
 特に元皇族の梨本宮家の殿下・妃殿下の宮中衣装など皇室関係の衣装の展示が充実しているほか、元東宮侍従で皇室ジャーナリストの濱尾実氏に関する展示もされていました。実氏の実兄は日本で数少ないローマ・カトリックの枢機卿だそうで、展示解説を興味深く拝見しました。
 また、常設展示のほかに特別展示室もあって、今回は雅な「宮廷衣装」を拝見することができました。小さな博物館ですが、見応え十分です。

 


●のんびり「観梅通り」を歩く
 「青梅きもの博物館」を出てからちょっと歩くと、すぐ「梅花園」があります。ここには「鎌倉の梅」と呼ばれる梅の木がありますが、写真はうまく撮れませんでした。
 それから道を隔てた「中道公園」へ。ここは青梅市の公園ですが、なかなか梅が見事に咲いています。
 この周辺には個人の梅園や公営の小さな公園が点在していて「観梅通り」と呼ばれているようです。道の両側の民家の庭にも様々な花が咲いていて、それらを味わいながら散策していると自然とリラックスできます。
 しばらく地図を見ながらずっと歩いて、「岩割の梅」を探し、山際を歩いて「即清寺」へ。すでに、だいぶん暗くなってきていました。
 そして、吉野街道に出てしばらく歩き、最後の目的地「吉川英治記念館」へ。

●雰囲気良く「吉川英治記念館」
 到着したのは4時半ごろで、閉館まで30分ほどしかないので焦って見学しました。ここは駐車場も大きく、かなりの規模の記念館でした。
 民家風の母屋を中心に広い庭園と展示室があります。まず庭園をぐるり回って、離れの洋館へ。ここで吉川英治氏は執筆に使用していたという部屋だそうで、書斎が復元されていて外から眺めることができます。
 そして、展示室には吉川英治の代表作である「宮本武蔵」や「太閤記」「新・平家物語」などの原稿やそれらの掲載雑誌、挿し絵原画などがたくさん展示されていました。吉川英治氏については名前ぐらいしか知らなかったのですが、展示を見ていると当時の活躍ぶりをリアルに実感することができます。
 駆け足の見学でしたが、ミュージアムショップを急いで覗くと閉館時間ぴったり。ちょうど5時に係員の方に見送ってもらい(笑)、ムダのない!?半日に大いに満足でした。

 ここから二俣尾駅まで約20分ほど歩いたのですが、日も暮れてくるし、ちょっと寂しい道中でした。無事到着しましたが、東京方面への電車がちょうど行ってしまった後で、30分ほど待たねばなりませんでした。結構寒かったなぁ〜。
 (2007年3月15日)

▲天満公園より「青梅市梅の公園」




→右の地図をクリックすると、吉野梅郷オフィシャルサイトの地図のページにリンクします。
天満公園の梅 天満公園の梅の木
「青梅市 梅の公園」
梅の公園 正面入口付近
梅の公園
梅の公園の並木
梅の公園
青梅きもの博物館
青梅きもの博物館
特別展示室  特別展の展示室
観梅通り
中道公園
中道公園の梅
  
                     「みつまた」
吉川英治記念館
吉川英治記念館
母屋と庭園 展示室

関連サイトリンク

★吉野梅郷オフィシャルサイト
★青梅きもの博物館
★吉川英治記念館



 

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