真言宗智山派別格本山、高幡山明王院金剛寺は、関東三不動の一つに挙げられ「高幡不動尊」として親しまれています。その創建は今から1100年も前の平安時代初期にさかのぼり、慈覚大師円仁が清和天皇の勅願によってこの地を東関鎮護の霊場と定めて山中に不動堂を建立し、不動明王をご安置したのが始まりとされています。古文書などによると奈良時代以前からという説もある歴史のある古刹です。 足利時代の高幡不動尊は「汗かき不動」と呼ばれ戦国武将の信仰を集めましたが、江戸時代には「火防の不動尊」として広く庶民の信仰を集めるようになり、関東地方でも屈指の大寺院でとなりました。しかし、安永8年の火災により大日堂をはじめ大師堂、山門、客殿、僧坊などを一挙に焼失。その後、徐々に復興されましたが、昭和50年代以降に五重塔・大日堂・鐘楼などが次々に修復され、最近では、新撰組の副長・土方歳三の菩提寺として有名になり、境内内の銅像も不動尊の見所の一つになっています。 また、アジサイの名所としても人気が高く、広い境内と裏山の巡礼路の隅々まで170種7500株のアジサイがいっぱいに咲きます。6月初めに山あじさいから見頃を迎え、7月の初めまで約1ヶ月の間、紫陽花を楽しめます。見頃の時期には毎年「あじさいまつり」(2008年6月1日〜7月6日)が開催され、多くの人々で賑わいます。 ※関連ページ:高幡不動あじさいまつり 紫陽花フォトアルバム |
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仁王門 (重文) 室町時代 | |||
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★主な見所 |
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奥 殿 |
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1階の展示室には、平安・鎌倉時代の寺宝ほか書や絵画などたくさんの文化財が展示されて、見応え十分。関東地方最古といわれる鰐口や古い仏像など寺宝、近現代の日本画、新選組関連の資料など幅広いジャンルの展示がされています。 |
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千年ぶりの修復を終えた重要文化財の「丈六不動三尊像」。「汗かき不動尊」「火防の不動尊」として庶民の信仰を集めた「不動明王像」を中心に、「せいたか童子像」(左)と、「こんがら童子像」が安置されてます。 |
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五重塔 | 山 門 | ||
平安時代初期の様式で、高さ45m |
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「大日堂」へ向かう階段正面の門。扁額の文字は「十善ノ花開ク處」と書かれ、伊東祐享元帥の筆。 |
豊泉寮と知足庵 | ||
豊泉寮 内部には入れませんが、外観とお庭の鑑賞ができます。あまり人が来ないので静かな雰囲気を味わうことが出来ます。 |
知足庵 |
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大 日 堂 | ||
境内の奥の方に進み山門をくぐった所にある「大日堂」は、高幡山の総本堂。平安時代の「大日如来像」などが安置されています。 江戸時代安永八年の大火で焼失し、長く仮本堂のままでしたが、昭和57年から5年の歳月をかけて改修工事が行なわれたそうです。 新しいお堂は堂々とした鎌倉時代様式の入母屋造りで、本瓦葺・内陣総漆仕上げ。玄関は桃山時代様式です。 有名な「鳴り龍天井」や江戸時代の優れた彫刻、日本画家・後藤純男氏の大作襖絵「桂林山水朝陽夕粧」など鑑賞ができるとのことですが、法要中は見学できないため時間が合わずに拝観することができませんでした。残念、、。 (拝観:200円 9時〜16時 月曜休) |
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高幡不動駅と参道 | ||||
手前が京王線、奥が多摩モノレールの駅 | ||||
駅前から高幡不動への参道。徒歩3分ほど。 | ||||
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