東京都庭園美術館

 東京都庭園美術館は緑豊かな庭園に囲まれ、四季折々の季節感を楽しめる都会のオアシス。このTOPページでは朝香宮邸としてこの邸宅が建てられてからのあらましと西洋庭園を主に紹介しています。美術館本館(旧朝香宮邸)日本庭園は別ページで詳しくご紹介していますので、リンクページをご覧ください。

美術館玄関 芝生庭園 日本庭園茶室
美術館館内 芝生広場・西洋庭園 日本庭園・茶室
   

 JR目黒駅から歩いて約10分、賑やかな首都高速を越えると、落ち着いた雰囲気の「東京都庭園美術館」の入口に到着します。美術館の敷地は国立自然教育園に隣接しており、緑に囲まれていて落ち着いた雰囲気です。中に進むと、広大な庭園の奥に美術館の本館が見えてきます。旧朝香宮邸です。

 現在、東京都立の美術館として利用されているこの邸宅と庭園は、元は朝香宮ご一家のお屋敷でした。朝香宮鳩彦王は久邇宮家の第8王子で香淳皇后(昭和天皇の皇后)の叔父にあたり、妃殿下は明治天皇の第8皇女・允子内親王です。
 両殿下は高輪に日本建築の邸宅を構えていたそうですが、関東大震災で被害を受け、この白金の地に新しい住居を建築することとなりました。昭和33年7月、パリ長期滞在中に影響を受けたアールデコ様式をふんだんに取り入れた邸宅が完成。戦争中も朝香宮邸は空襲の被害を受けず、GHQの占領も免れましたが、皇籍離脱後の1947年に朝香宮殿下はここを離れて熱海に居を移しました。従って、朝香宮邸として使用されていた期間は、わずか14年ということになります。
 その後、このお屋敷は1950年まで吉田茂によって外務大臣公邸・首相官邸として使用されましたが、西武鉄道に払い下げられ、その管理下で迎賓館として使用された時期もありました。そして、1981年に東京都が買い取り、1983年(昭和58年)から「東京都庭園美術館」という名称で都立美術館の一つとして一般公開されるようになり、現在、邸宅の半分ほどの部屋を展示室として使用し、年数回、美術展などを催しています。

 まずは、庭園のMAPを見てからぐるりと一周。ゆったりとした空間の中に様々なオブジェが配されていて、モダンな公園のような雰囲気でした。そして、日本庭園がまた素晴らしい!(別ページで紹介)  それから美術館へ。ちょうど美術館の開館25周年記念として、本館を「アールデコの館」という催しで公開中でした。しかも学芸員の解説付きで館内を巡れる日でしたので、じっくりとアールデコの内装芸術を堪能することができました。 (2008・10・7)

美術館入口
 
         ↑芝生広場から見た庭園美術館外観

         芝生広場には様々な彫刻やモニュメントが点在
 西洋庭園
↑ 西洋庭園 ↓西洋庭園
日本庭園

日本庭園茶室

日本庭園
 
  ※詳細ページ
庭園MAP
入口のカフェ
庭園入口のカフェ。右隣にはミュージアムショップ