名古屋城を見学した後に、歩いて行ける「文化のみち」の観光に急いで向かいましたが、最初に目指したのがこの「旧豊田佐助邸」でした。なぜかというと、午後3時半で閉館してしまうからです。(曜日によって閉館時間が違うので注意!)途中、少々遠回りをしてしまたせいもあって、到着したのは3時15分過ぎでした。
玄関に入るや、「あーもう時間があんまりないよー」みたいなことを言われましたが、さっそく屋敷の成り立ちと玄関近くの応接室の説明を熱心にしてくれました。数人のガイドボランティアさんいて、訪問客にそれぞれ屋敷の説明をしてくれているようです。
この建物を建てた豊田佐助氏とは、自動織機の発明改良で知られる豊田佐吉氏の実弟で、兄の事業をサポートし、晩年は菊井紡織、豊田紡織など関連会社の役員を歴任した人物だそうです。この建物は、現在、アイシン精機(株)の所有だそうですが、名古屋市が借り受けて内部改修し、一般公開しているそうです。見学は無料です。
「文化のみち」の他の屋敷もそうでしたが、主な生活の場となる母屋は和風の日本家屋で、それに応接や接待のための洋館を付設した造りとなっています。
玄関となる白いタイル貼りの洋館は、1階に応接間が3部屋、2階は和室が2部屋という構成で、奥に進むと木造2階建ての和館につながっています。どちらも外観はそんなに華やかではありませんが、それぞれの部屋は随所に品の良さを感じさせる造りになっています。そして、2階からのお庭の眺めもなかなかのものでした。
時間まで写真を撮りながら一人で屋敷を見学しましたが、門のところでまたガイドの方にこの地域の歴史や屋敷の変遷をいろいろ伺いました。この周辺もマンションなども増えてどんどん住宅地化しているそうで、古い貴重な屋敷を守って、町並を保存していくのはなかなか難しいようです。
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